今回は、昨夜サロンに来られたNさんとお話していたことをシェアします。
Nさんは都内にお勤めされている30代の女性で、サロンに通われておよそ6年。
もうだいぶ前から、単にダイエットとか疲れをとるためだけでなく、
「自分をみなおす場所」
として、毎週一回、ほぼ欠かさずサロンに通いつづけてくださっています。
そんなNさんですが、来院当初はかなり太ってしまっていました。
その後、特別無理なダイエットすることなくかなり痩せて小さくなり、Nさんらしいかわいらしさが全面に出ています。
もともと、とてもおしゃれな女性なのですが、ここ数年はほとんどサイズを気にすることなくおしゃれを楽しめているようです。
当サロンにはいつも仕事帰りに寄っていただくのですが、ほんとうに毎回、すてきな服装で来られます。
昨年は婚活にはげみ、いろいろな人と会っていく中で、だんだんと理想に近い人と出会えるようになってきています。
食欲をおちつかせる方法
そんなNさんですが、サロン来院当初は当然ながら、とにかく痩せたい!ということが来院目的でした。
いままでご自身でもダイエットをしてきたので、食べる量を減らさなければ・・とか、もっと運動しなければ・・・ということが常識になっていたようでした。
でも、食事量を減らしたり運動を続けるというやりかたは、なかなかうまくいかないことが多いし、それをやったからといって痩せる、とも限らない。
僕がNさんにまずアドバイスしたのは、野菜を増やすこと。
食事記録をとってもらったら、圧倒的に野菜が足らなかったからです。
お菓子も大好きだったのですが、
「お菓子は減らさないで、そのままにしておきましょう」
とアドバイス。
まちがいなく、ふつうのダイエットでは「お菓子はやめる」というのが常識。
僕の指導者としての経験では・・・・
食べたい!という欲求を「意志のチカラで」コントロールしようとすることの失敗率は、100%にかぎりなく近い。
短期的にはできるかもしれませんが、長期的にはほぼ失敗します。
逆に、「お菓子をやめよう」とすればするほど、かえってお菓子の量が増えたりもします。
食事量を無理に少なくしようとするほど、かえって食べる量が増えたりします。
でも、ほとんどのダイエットでは、意志のちからで食べる量を少なくさせたり、糖質や甘いものをカットさせようとしています。
どんなに意志が強い人でも、「長期間にわたって」食欲をコントロールするのは至難の業。
もちろん、いままでと同じような食生活を続けていたら痩せるはずもありません。
そこで僕がまず最初にやっていただくのは、栄養バランスをとることなのです。
よほどよくないもの以外は、食べるものを制限しません。
よほどよくないものとは、添加物の多いもの、とくに着色料や保存料など身体に明らかに有害な添加物を使ったもの、酸化した油をつかったもの、マーガリンなどよくない脂肪を使ったもの、加工度の高いものなどです。
食事全体としての栄養バランスをとっていくことで、自然に食欲がおちついてくることが多いのです。
ダイエットを卒業するとき
当サロンでは「整体ストレッチ」と僕が呼ぶストレッチを皆さんにやっていただきます。
これは「運動」というより、日々の生活に自然にとけこむような、こころとからだのメンテナンス法に近いものです。
Nさんはこのストレッチにくわえて、ご自身でヨガにも通いはじめました。
ヨガはかなりハマったらしく、多いときで週2~3回通っているようです。
ストレッチやヨガは、単なる運動ではありません。
「内部観察」つまり、自分のこころやからの内面をみることができるようになってきます。
からだの深いところからの感覚を感じられるようになる。
この「内部観察」ができるようになってくると、確実にからだが変わります。
外からの情報に、ふりまわされなくなってくるからです。
世の中のダイエット情報も、ほとんど気にならなくなります。
そうなると、もう、ダイエットは卒業です。
おそらく、このタイミングでNさんは当サロンのことを
「自分をみなおす場所」
と考えるようになったのでしょう。
Nさんは、いつのまにか、以前ほどの量が食べられなくなったそうです。
無理して食べ過ぎると、具合がわるくなる。
だから自然に、適量でやめるようになります。
意志のチカラで減らそう、コントロールしようとしているわけではありません。
自分自身にとって、より「快」な方を選ぶようになるのです。
食べすぎれば、あとが不快になります。
からだは重く、だるく、眠くなります。
からだの内部感覚が磨かれてくると、より深いレベルの「快」をもとめるようになります。
Nさんもまさに、そうなってきています。
もうダイエットなど必要ありません。
僕がサロンで取り組んでいるのは、皆さんにこのステージに到達していただくこと。
このステージに入ると、からだのメンテナンスそのものが楽しくなってきます。
ダイエット特有のつらさはまったくありません。
今回のようなお話は、今までなんどもしてきていると思います。
でも、いちばん伝わりにくいのも、今回お話したことなのです。
ということで、今回のテーマ、
「真のダイエット情報がどこにある?」
の答えは、「あなたの内側」ということになります。
外にいくら正解をもとめても、ほんとうの答えはみつかりません。
人はみんな違うからです。
ある人にすごくよかったことが、あなたにとっては逆になるかもしれないのです。