そもそも「体質」とは?
同じようにダイエットをはじめても、どんどん痩せていく人と、まったく痩せない人、逆に太っていく人にわかれます。
「痩せやすい体質」「痩せにくい体質」「太りやすい体質」というのがあるのか?というと、僕の経験では「ある」といえます。
そもそも、体質とは?
「遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、個々人の総合的な性質。」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
体質って「遺伝的な要因が大きい」と思われがちですが、僕は「個人差はあるけど、遺伝による影響はそれほどでもない」と考えています。
たとえ遺伝的な影響が大きかったとしても・・・
たとえば親が太っていたとしても「遺伝だから・・」とあきらめる必要はありません。
体質は、変えられるのです。
僕の場合、父がアレルギー体質で症状もひどかったのですが、みごとにその体質を受け継ぎました。
幼少のころから、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、アレルギー性鼻炎・・と、アレルギー症状のオンパレード。
小学生のときは、いつも耳鼻科に通っていました。
ところがその後、体質改善をくりかえした結果、今ではほとんど症状が出なくなりました。
花粉症もありません。
さらに、両親ともに太りやすい体質の方で、父など一時期は80キロ以上ありました。
母も、肥満ではなかったものの、二の腕や太ももはムチムチでした。
でも、僕と妹はいままで太ったことがなく、僕は176㎝の身長で体重60キロ前後です。
なぜかというと、両親のライフスタイルをみて育っているので、両親のよくない面はマネしないようにしているからです。
両親は、僕にとって反面教師です。
両親はほぼ毎日、夕食をしっかり食べて、そのあとアルコールを飲みながら延々とつまみを食べていました。
ふりかえれば、つまみにしていたのは、けっして健康に良さそうなものではありません。
母は書道家だったため、ほとんど運動もしません。
父は夕食を終えて飲んだあと、そのまま横になってグーグー寝てしまいます。
その姿をみて、健康にも悪いけど、みため的にもかっこわるいなぁ・・と思っていました。
僕はほとんどアルコールを飲みませんし、食事のあとでいつまでも食べてることもありません。
適度な運動、トレーニングも欠かしません。
もし、僕が両親と同じようなライフスタイルを選んでいたら・・・
太りやすい体質になっていたかもしれません。
ですから、僕としては「大人になってからの体質は、遺伝的要因より、環境的要因の影響の方がはるかに大きい」と考えています。
育った環境により・・・多くの場合は親の影響を受けて、あたかも遺伝によるもののように、親に体質が似てしまうのです。
「痩せ体質」に変える方法
太りやすい体質になると、ちょっと食べすぎや運動不足が続くだけでかんたんに太ります。
水を飲んだだけでも、なかには「空気を吸うだけでも」太る、という人さえいます。
これは、完全にカラダが「ためこみモード」になっている、ということです。
脂肪だけでなく、よけいな水分もためこんでむくんでいることが多い。
太る体質になっている人が、そのままダイエットしたところで、いきなり短期間で痩せるのはむずかしい。
というのも、体質というのは、長期的な習慣がベースとなっているからです。
日々の小さな習慣、クセを見直して変えていくことで、カラダも着実に「痩せ体質」に近づいていきます。
痩せ体質になると、多少食べすぎたり運動不足になったところで、太ることはほとんどありません。
むしろ、食べすぎるとおなかをこわしたり、具合が悪くなってかえって痩せてしまうことさえあります。
痩せ体質になると、多くの場合、じーっとしていることが苦痛になります。
まわりからみると、せかせかして落ち着かないように見えます。
太る体質の人は、家にこもってじーっとしてあまり動かないことが多い。
ライフスタイルが、真逆なのです。
ということは、太る体質の人が痩せ体質に変わるには、痩せ体質の人の行動パターンをまねていけばいい、ということになります。
僕が皆さんにおすすめしているのは、
「なるべく家にこもらず、理由はなんでもいいから外で過ごすようにする」
ということ。
さらに、
「できるだけこまめにカラダを動かすようにする」
ということ。
もちろん、最初はめんどうだったり、億劫だったりします。
そこは、越える必要があります。
面倒なことにこそ「あなたを劇変させる魔法」が隠されているのです!
この「めんどくさい」の壁を越えられないと、なかなか体質も変わりません。
ただ、一度越えてしまうと、あれだけ面倒で億劫に思っていたことも、意外にたいしたことがないことに気づきます。
その他にも、痩せ体質にシフトする方法はたくさんありますので、また機会があればお話しますね。