痩せることはむずかしい?
「痩せることはむずかしい」
太りやすく、痩せにくい方の共通意見です。
せっかく痩せてきたと思っても、少し食べすぎが続いたりすると、また太ってくる。
そのような方にとって、痩せることは、とても大変なことなのです。
反対に。
女性でも、僕のように、食べても食べてもまったく太らない、むしろなにかあるとすぐに痩せてしまう人もいます。
1キロ増やすのも大変。
そのような人にとって、
「太ることはむずかしい」
のです。
僕は「先生は食べても太らなくていいですね・・・うらやましい」とよく言われますが、自分としてはまったくいいと思いません。
しっかり食べないと痩せてしまうし、痩せるとコンディションが落ちてきます。
疲れやすくなったり、パワーが落ちたり、見た目も細くてなんとなくよわそうに見えてしまいます。
昨日来院されたZさん(10代女性)も、細すぎて足も小さすぎて、合う靴がないそうです。
「痩せるのはむずかしい」
「太るのはむずかしい」
この2つのタイプを決めるのは、いったい何でしょうか?
遺伝・・・?
たしかに、親が太っていると子供も太りやすい傾向はありますが、必ずそうともいえない。
ちなみに、僕の両親はかなり太りやすい体質ですが、僕も妹も痩せやすく太ったことはありません。
先ほどのZさんも、母親は太りやすいタイプ。お母さまとお会いしたことがあるのですが、体質はまるで違います。
若いころはいくら食べても全然太らなかったのに、あるときから急に太りやすくなった、という方も多い。
これは、遺伝、というより、遺伝子で考えるとわかりやすい。
遺伝子にはスイッチがあり、ONになったりOFFになったりすると言われています。
痩せやすい人は痩せる系の遺伝子がON状態、太りやすい人は太る系の遺伝子がON状態になっているともいえます。
あるときから急に太りやすくなった、という人は、まちがいなく遺伝子のON、OFFが影響していると思います。
つまり・・
「痩せるのがむずかしい」あなたが痩せるためには、痩せる系遺伝子をONにして、太る系遺伝子をOFFにすればいい、ということになりますね。
では、どうやったら、遺伝子のスイッチが切り替わるのでしょうか?
痩せる遺伝子をONにする方法
僕がサロンで皆さんに提案しているのは、じつはこの「遺伝子スイッチを切り替える方法」でもあるのです。
遺伝子といっても、僕は遺伝子の専門家ではありませんし、深く専門的な研究をしたところで現場では使えないことも多くあまり意味がありません。
大事なのは、とにかく結果を出すこと。理論、理屈ではありません。
今回はあくまで概念としてのお話ととらえてください。
遺伝子のスイッチに関しては本が出ているので、興味がある人は読んでみるのもいいでしょう。
僕は十数年前に村上和雄先生の著書をいろいろ読ませていただき、かなり影響を受けました。
というのも、今までの経験と合わせると、すごく納得できたからです。
少し話がそれました。
今回は、
「太るスイッチをOFF」
にして、
「痩せるスイッチをON」
にする、いちばん簡単な方法を教えます。
その方法とは・・・
痩せやすく太らないタイプの人、つまり自分とは逆のタイプの人と、できるだけ一緒に過ごすようにすることです。
僕が知るかぎり、太りやすい人ほど、同じようなタイプの人と一緒に過ごす・・とくに、一緒に食事することが多いようです。
同じタイプの人と一緒にいると安心なのです。
遺伝子スイッチは、ともに過ごす人や環境の影響を大きく受けます。
だからといって、同じタイプの人と一緒にすごしたり食事したりしないでください、とは言いません。
それはそれで、楽しいひとときだと思うからです。
自分とは正反対の人と過ごす時間も増やしてください、というのが、今回の僕からのアドバイスです。